乳房専用PET

健診・保険診療

乳房専用PETについて

乳房専用PETは全身PET検査での乳房撮影の弱点を克服するべく開発された検査です。全身PET装置よりも近くから乳房を撮影することができるため、より小さな病変を見つけることができ、解像度の高いクリアな画像を撮影できます。

乳房専用PETの特徴

痛みのない検査

乳房を検出器ホールにセットするだけで、乳房を圧迫する必要がなく、痛みがほとんどない検査です。

左:マンモグラフィ
右:乳房専用PET

乳腺が多い高濃度乳房(デンスブレスト)の診断に向いています

高濃度乳房は乳腺が多い乳房のことで、アジア人女性(特に若年層 )に多いと言われています。マンモグラフィで高濃度乳房は全体的に白く写るため同色に写る病変を見つけにくいですが、乳房専用PETでは乳腺組織に影響を受けずに病変を見つけることが可能です。

乳房専用PET画像(異常なし)

乳房専用PETの撮影方法

  1. 1.全身PET検査終了後、検査室を移動して撮影を行います。
  2. 2.検査着の前を開けて、検査台の上でうつ伏せになります。
  3. 3.検出器ホールに片側の乳房を入れ、両乳房をそれぞれ撮影します。
  • ※乳房専用PETを追加することによる被ばく量の増加はございません。
  • ※検査の所要時間は15~20分程度です。

検査の注意事項

  • 装置の構造上、乳房の小さい方(目安はAカップ以下)や胸壁に近い病変は写らない可能性があり、乳房専用PETでの評価ができない場合がございます。
  • 妊娠中の方、授乳中の方は検査を受けることができません。断乳後もしばらくは乳房専用PETでの正確な評価はできません。

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