PET-CT検査について

PET-CT検査(FDG-PET検査)の保険適用要件

当院にて保険診療で行っている疾患は下記の通りです。

悪性腫瘍
(早期胃癌を除き、悪性リンパ腫を含む)
他の検査、画像診断により病期診断、転移・再発の診断が確定できない患者に使用する。
心疾患
心サルコイドーシスの診断(心臓以外で類上皮細胞肉芽腫が陽性でサルコイドーシスと診断され、かつ心臓病変を疑う心電図または心エコー所見を認める場合に限る)または心サルコイドーシスにおける炎症部位の診断が必要とされる患者に使用する。
大型血管炎
高安動脈炎などの大型血管炎において、他の検査で病変の局在または活動性の判断のつかない患者に使用する。
  • ※当院はてんかんと虚血性心疾患の診断は行っていません。
  • ※心疾患はポジトロン断層撮影(PET検査)として適用されます。

日本核医学学会が推奨のPET-CT検査目的(悪性腫瘍)

  1. 1.治療前の病期診断
  2. 2.二段階治療を施行中の患者において、第一段階治療完了後の第二段階治療方針決定のための病期診断、たとえば術前化学療法後、または術前放射線治療後における術前の病期診断など
  3. 3.転移・再発を疑う臨床的徴候、検査所見がある場合の診断
  4. 4.手術、放射線治療などによる変形や瘢痕などのため、他の方法では再発の有無が確認困難な場合
  5. 5.経過観察などから治療が有効と思われるにも関わらず、他の画像診断などで腫瘤が残存しており、腫瘤が残存しているのか、肉芽・繊維などの非腫瘍組織による残存腫瘤なのかを鑑別する必要がある場合

保険適用外となってしまうケース(悪性腫瘍)

  • 炎症性疾患(炎症・感染症)
  • 悪性リンパ腫以外での治療効果の確認(上記、推奨・検査目的の2を除く)
  • 同一月内にガリウムシンチグラフィを行っている場合
  • 同一月内の同一病名による複数回のPET-CT検査を行っている場合
  • 根拠ない単なる疑いのみや、スクリーニング目的
  • 他の検査や画像診断を行っていない、PET-CTを用いての定期的な経過観察目的
  • 既往歴がなく、腫瘍マーカー高値の場合

検査をご依頼いただく際の注意事項

飲食制限について

悪性腫瘍、大型血管炎の診断目的の方

予約時間の6時間前から絶食です。お水以外の飲み物・食べ物はすべて禁止です。

心サルコイドーシスの診断目的の方

検査前日と当日のお食事について

  • 予約時間の24時間前から炭水化物をできる限り抜いてください(炭水化物は5g以下になるよう調整してください)。
  • 予約時間の18時間前より絶食です。お水以外の飲み物・食べ物はすべて禁止です。
  • 最後に召し上がったお食事の内容を検査当日にお伺いします。患者様には食事内容をメモに残し、当日持参するようお伝えください。

検査当日に入院中の方

糖分を含んだ点滴は、予約時間の4時間前までに終えるよう調整してください。

  • ※心サルコイドーシスの検査の方で点滴治療中の方は、当院にご連絡ください。

ご家族などの検査同伴について

おひとりでの移動が困難な方やお手洗いに介助が必要な方は、ご家族などの付き添いをお願いします。なお付き添いの方も微量ですが被ばくは避けれないため、事前にご説明いただきますようお願いいたします。

その他注意事項

  • 植込み型除細動器をつけている方は検査ができません。
  • 心臓ペースメーカーをつけている方は必ず製品のメーカーと品番をお申し出ください。機種によっては検査を受けることができない場合がございます。
  • 血液透析中の方は、透析日に検査を入れないようにしてください。腹膜透析中の方は事前にご連絡ください。
  • バリウム造影剤が体内に残っていると診断結果に影響が出ます。バリウム検査後一週間は検査をお控えください。
  • 妊娠中の方は検査を受けることができません。授乳中の方は当院にご相談ください。